精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

前進

今日病院にひとりで、行って来た。

一人で行くのも、電車乗るのも、1年半ぶりくらい。

 

事故もなく、怪我もなく、途中で緊急事態になることもなかった。

意外と行けるとは思っていた。

正直なところ、行くには行けたが、やはりちょっと怖かった。

 

これまで、1年半の間、家にいるのがほとんどで、日常生活のなかで、危険があれば、手を伸ばして、手すりがあったり、壁があったりと、何かと安全面では心配が少なかった。

電車や駅や病院が、家と違うのは、家族と違う人達がたくさんいる公共の場ということである。

今は、特にこういう時だから、人と密着するのは避けたほうがいい。

 

まず、電車では、最初座らないで、立っていようと思っていた。

だが、駅について、きっぷ買って、ホームに降りた時点で、もうこのまま立ってはいられない、キツさを感じていた。

体力的なものかもしれない。

以前まで、当たり前のように上り下りしていた階段。

今では、そんな運動量もしないことがほとんどだ。

だからといって、そこで落ち込んだり、凹んだりはしなかった。

そこは、臨機応変に、ちょうど空いていたから、空いてるところに座った。

 

電車で乗車時間は、15分ほど。

まず降りるのが怖かった。

最近、いい意味でもわ類意味でも、オフをあまり感じないので、それでいて、急に足がすくむことがある。

家のなかだとなんてことないが、ここは電車のなか。

混んではいないが、そこそこ人はいる。

少し避けたりしないといけない。

 

でも、足は動いてくれた。

このあたりで、周りに人がいるだけで、人酔いみたいな、目が回りそうな、ふわふわした感じだった。

電車から降りて、深呼吸。

 

病院は、駅近くなので、それほど苦にならなかった。

病院に着いて、暫く待った。

この間、座ったはいいが、名前を呼ばれたとき、最初の一歩がすくまずに出るかが、気になりだす。

それほど、混んではいなかったが、数人先に待っている人がいて、それなりに距離をとっている感じはあった。

 

程よいところには座れたが、今日は、もしものときの車椅子がない。

車椅子がないことがこれほど、心細いものなのか。

あのとき感じた不安な気持ちにも、慣れないといけない。

 

トラブルなどなく、診察し、処方された薬も受け取り、帰りにコンビニ寄って帰ってきた。

なにはともあれ、今日、新たな一歩を踏み出せたのではないかと思う。

小さな小さな一歩かもしれないけど。

今の状態とこれからの自分。

理想と現実。

考えるいい機会になったと思う。

ちなみに、現時点では来月も一人で行こうと思っている。

 

ではでは、今日はこのへんで。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

明日も良い一日でありますように。

ごきげんよう