精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

引きこもり生活になって、1年以上が経った。 途中、入院したりはあったが。 一応、僕は一日中、着替えるということがない。 風呂に入って、脱衣なども一人でデキる。 だが、外出というのがほぼないので、部屋着と外着の区別がなくなってしまった。 これは機…

食欲は、あまりあるほうではないと思う。 毎日3食欠かさず食べるが、それほど量は入らない。 毎食、母の作ってくれたものであることがほとんど。 それは感謝するしかない。 自分は、恵まれている環境だと思う。 8時、11時、18時の時間にほぼ毎日決まっ…

いま。

考えてみれば、いま現在、随分オフ(※1)で落ち込むことがなくなったと感じている。 ぐったりしている時間がほとんどない。 比較的日中は、室内であれば、動けなくなることはない。 あまり行動範囲は、それほど広くなってはいないが、室内では全く歩行器は…

生きてさえ。

Aくんは、同級生で生まれながらにして知恵遅れの障がい者である。 小学校までは、特別学級に入り、同じ学校に通っていた。 高学年ぐらいのころ、僕はAくんの世話係的なことを担当することになった。 修学旅行とか、遠足とか、運動会とか、行事ごとに一緒に行…

コミュニケーション

「痛いのを我慢して、よく頑張られてましたよ」 こうやって文字にするとわかりにくいかもしれない。 これは、去年2週間ほど入院した際に、大部屋で同室になった初老の男性患者と看護師の会話で、僕が印象に残っている言葉である。 状況としては、おそらくこ…

エール

小さなことからコツコツと。 塵も積もれば山となる。 継続は力なり。 類は友を呼ぶ。 俺は海賊王になる。 自分のできることをできる範囲で精一杯。 生きているだけで丸儲け。 なるようにしかならない。 誰のせいでもない。 無理をせずに頑張る。 今日も自分…

僕の母

身体に異変が出て歩きずらくなった。 友達と並んで歩くこともできなくなる。 後ろから着いていくのがやっと。 そんなだから、後ろに人がいるのが落ち着かない。 笑い声とか聞こえたら、なおさら。 自分のこと笑われているのかと思ってしまう。 自意識過剰か…

読書と日記

小学生のころ、父親に連れられて、兄と3人で大きな書店へ車でよく連れて行ってもらっていた。 だいたい、父親が夕食を済ませた時間帯に。 書店へ着くと、1~2時間はいる。 僕は、主に漫画コーナーとかをウロウロしていたが、父と兄が読書熱心で、その影響…

恋愛ドラマ

今日のライティングのお題は、ある恋愛ドラマのあらすじと感想。 やっとこさ、納品したけども、40代の独身のおっさんが、原作が少女漫画の恋愛ドラマの感想なんて書いていいのか。 こちらにあまり選ぶ権利はないけど。 好き嫌いで仕事選ぶのもなんか違うし…

空白の4ヶ月

今だから言えることかもしれない。 そのころの自分を思い出すと、無気力に近い状態は退院後も続いた。 今年4月~8月ごろまで。 毎日動画配信サービスで海外ドラマを1日中見ていた。 AmazonFireStickTVを買ってTV画面で見れるようになった。 これは入院中…

自分カルテ~番外編~

その日、僕は初めての病院での受診日だった。 おそらく、2018年11月ごろ。 その日が、一人で病院に行った最後の日になったのかもしれない。 電車、バスを乗り継いで、片道1時間近くかかった。 最後のバス停に降りると、風がすごかった。 海が近いせいもあり…

そんなこと言われても

無理なものは無理。 そう思っていた。 でも、いまは違う。 僕は完全に無気力になっていた。 それは、今年の2月、手術前後のこと。 全てがどうでもいい。 どうにでもなれ。 ほとんど絶望に近い。 だが、なぜか今はブログを毎日書いている。 生きている証を残…

クソみたいな日に

ドラマ「左ききのエレン」より “クソみたい日に良いもの作るのがプロだ” 駆け出しデザイナーの主人公に、先輩がはっぱをかけたときの言葉。 少々下品な言葉だが、そのほうが僕の心にストレートに響いた。 「プロ」の部分は、「生きること」と言い換えてもい…

精十郎の一日

本日より、装いも新たに始まる、どこまでも自己満足がテーマの精十郎日記。 自分カルテが終了して、記念すべき1日目は、題して「精十郎の1日」。 病状は快方に向かっているとは言え、まだ引きこもりの毎日。 そんな僕の一日。 朝、大体8時までには起きる…

自分カルテ⑮~DBS、その後~

手術が無事終わり、仕事に完全に復帰するまで2ヶ月ほどかかった。 そのうち、入院期間が1ヶ月ほどではなかったかと思う。 全く同じ職場で、すぐにとはいかないまでも現場復帰できた。 これから、約10年の間、多少の波はあれど、人生を楽しんだ。 まず、…

自分カルテ⑭~DBS(脳深部刺激療法)=Deep Brain Stimulation~  

僕は手術をして、よかったと思っている。 結果論だと言われればそれまでだが、手術によって約10年の間、やりたいことをできたし、かけがえのない思い出もできた。 DBS、タイトルにあるとおりDeep Brain Stimulatinonの略。 日本語で脳深部刺激療法。 大ま…

自分カルテ⑬~地元で就職、リストラ、再就職~

地元で就職して、比較的安定していた。 仕事にはある程度やり甲斐を感じることができた。 そのうち、距離的な問題で、大学病院から家に近いところに通院するようになる。 今でもそこには通院している。 薬の量は、ほとんど変わらなかった。 ON・OFF(※1)は…

自分カルテ⑫~社会人編(若年性パーキンソン症候群と診断される)~

2年浪人しているから、卒業したのが24歳。 今思えば、大学卒業した頃には、はっきりとパーキンソン病の歩行障害が出ていた。 すくみ足まではいかないが、つま先で突進するようなことは日常茶飯事だった。 それは、それでいろいろ病院には行ってみた。 だ…

自分カルテ⑪~大学生編~

第一志望では、もちろんない。 滑り止めの滑り止めぐらいのところ。 地元の大学も受けたのは受けた。 でも、合格したのは東京の大学。 専攻は、国文学科。 あまり生産性がない、分野である。 教職免許をとるか、司書資格をとるか、そのまま大学院に進むか。 …

自分カルテ⑩~予備校生編~

結果から言うと、大学に入るまで2年かかった。 そのあいだは、予備校に通った。 親には感謝しかない。 根拠のない自信はあったが、やっぱり勉強は好きではなかった。 がむしゃらにやってみたが、長続きしない。 集中力がない。 効率が悪い。 得意な科目は国…

自分カルテ⑨~高校生編~

こんなことがあった。 授業中のこと。 僕は、一番前の席にいた。 科目は、大好きな音楽の授業。 何か先生に質問されると、ウズウズしてしまって、つい手を挙げて答えてしまう。 すると、緊張と興奮によって、手足が震え出し、しまいには居ても立ってもいられ…

自分カルテ⑧~高校生編~

普通科共学の家に近くて自分の学力に見合ったところ。 義務教育ではないとか考えたこともなかった。 僕は高校生になった。 なんとなく帰宅部はいやだった。 そのとき、手術のかいあってか、その度合はわからないがほぼ不自由のない生活はできていた。 ただ、…

自分カルテ⑦~中学生編~

僕は2ヶ月の入院から退院した。 その頃には部活はもう辞めていた。 しばらくは、松葉杖を利用していた。 ギブスは取れていたが、足首を固定するための専用の靴をつくった。 それで、学校へ行く。 そんなだから、車での送り迎えが続いた。 学校生活は、ほぼ…

自分カルテ⑥~中学生編~

この約2ヶ月の入院生活で色々な人と出会った。 ある時、空いたベッドにまだ赤ん坊と言っていいほどの男の子が入院してきた。 この男の子、生まれつきだったか記憶が定かではないが、片足と片手の指がなかった。 当然、病室にお母さんが泊まり込むこむ事にな…

自分カルテ⑤~中学生編~

一体、入院して何が楽しいの?って普通は思うだろう。 一番大きかったのは、精十郎は入院して恋をしたのである。 たまたま入院した病棟が小児科病棟で、たまたまそこに同級生の女の子Kちゃんが入院してきたのである。 Kちゃんの病名やどんな症状があったか覚…

自分カルテ④~中学生編~

初めて入院したのは、中学2年の夏休み。 入院して手術を、これも生まれて初めて。 不安しかなかった。 この得体の知れない、自分の身体の異常がこれで治るとは、正直思えなかった。 もちろん、検査もいろいろやった。 髄液検査までやったと思う。 痛かった…

自分カルテ③~中学生編~

歩き方が内股になるから、その変な歩き方をよくからかわれたりしていた。 それが日常になり、いつしか人目を気にするようになっていった。 なるべく、人の後ろを歩くようになり、また後ろに人がいると、なんだか笑われているような気がして落ち着かない気持…

自分カルテ②~中学生編~

長距離の運動とか、歩く、走ることができない、という不安をもって、僕は中学になった。 中学にはいると、みんな一斉に部活に入る。 僕も不安はあったけれど、なんとなくノリで柔道部に入ってしまった。 もちろん、練習は当時の僕には未体験のハードさだった…

自分カルテ①~小学生編~

僕は、小さい頃は山・川・海に囲まれた田舎育ち。 今もその実家に住んでいる。 小学生高学年になって、足も早く、運動会ではクラスで1番くらいだったと思う。(学年で1番ではない) ある日、犬の散歩をしていると突然歩けなくなった。 何が起こったのかわか…

始まります。

今月で今年も終わる。長かったような短かったような。 そして今月で外で仕事ができなくなって約1年が経った。 まずは、この1年を軽く振り返ってみよう。 昨年の11月頃、急に体調が不安定になり、仕事に集中できなくなった。 主な症状としては、足のすくみ、…