精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

あのとき、絶望で涙を流し見下ろした道…。

あれから、丸3年が経ち、僕はあの時いた病室を見上げて歩いた。

不思議な気持ち、あの時にはそんな未来が来るなんて到底想像できなかった。

 

3年前、入院した病室から車が行き交う交差点が見えた。

とにかく、オフがキツくて辛くて、溜まらなかった。

昼間も、夜も関係なかった。

その頃は、寝ている間にカラダが強ばって起きてしまっていた。

眠れないで、何とか倒れないように、ベッドから足を横に投げ出して、いつまでもその交差点を見ていた。

通りを挟んで、大きな病院がもう一つあり、そこに夜中よく救急車がやって来ていた。

もしかしたら、もっとキツイ人があの救急車に乗っているのかもしれない。

そんなことを思いながら、時間をつぶした。

 

オフは、やる気を根っこからなくしてしまう。

オフに見舞われると、何もできない。

ただ一つの希望は、次の服用時間。

ずっと、時計を見ていた。

苦しい時の時間は経つのが恐ろしく長く感じる。

入院する前まで、よくライブに行った推しの地下アイドルの曲を永遠にリピートで聞き続けた。

あるときは、交差点を見下ろしていると、絶望からか、突然涙が溢れだして、号泣してしまうことも何度かあった。

 

だが、約3年後の今日、僕は自分の足で歩いて、あの時見下ろした、道にいた。

絶望から3年かかったけど、今日、僕は前を向いて歩いていた。

 

ではでは今日はこのへんで。

明日も良い一日でありますように。

ごきげんよう