精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

また来年

f:id:sayzno95:20220404202550j:plain

今年は、もう終わりかな、と思ったら、意外と立派に咲いていたので、一枚撮ってしまった。

ありがとう、また来年会いましょう。

僕も、また来年桜に会えることを小さく心に誓った。

 

目標なんて、僕にはその程度でいいのかもしれない。

とりあえず、あと1年。

それができたら、また1年。

5年も10年も先のことは、分からないし、考えられない、想像できない。

 

もっと言うと、今日無事に生きている、この奇跡には、謙虚に感謝するべきではないか。

コロナや戦争で毎日のように、何人もの人たちが命を落としている現実。

そんな世界で、今日、青空の下、太陽の光を浴びて、自転車に乗って、作業をして、食べるのにも困らず、生きていることへの感謝しかない。

 

桜は、もう花が散れば、来年の準備に入るのだろう。

葉っぱをつけ、たくさんの陽射しをあびて、力を蓄えて、厳しい寒さにじっと耐え忍ぶのだろう。

桜は植物だからという見方もできるが、僕にはどうしてもこれこそ、人が生きるということなんだと思えて仕方がなかった。

すると、自然に手を合わせていた。

ありがとう。

また、来年…。

そう心に呟いて、僕はまた自転車の重いペダルを思い切り踏んで走り出していた。

 

ではでは、今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良い一日でありますように。

ごきげんよう