今年は、もう終わりかな、と思ったら、意外と立派に咲いていたので、一枚撮ってしまった。
ありがとう、また来年会いましょう。
僕も、また来年桜に会えることを小さく心に誓った。
目標なんて、僕にはその程度でいいのかもしれない。
とりあえず、あと1年。
それができたら、また1年。
5年も10年も先のことは、分からないし、考えられない、想像できない。
もっと言うと、今日無事に生きている、この奇跡には、謙虚に感謝するべきではないか。
コロナや戦争で毎日のように、何人もの人たちが命を落としている現実。
そんな世界で、今日、青空の下、太陽の光を浴びて、自転車に乗って、作業をして、食べるのにも困らず、生きていることへの感謝しかない。
桜は、もう花が散れば、来年の準備に入るのだろう。
葉っぱをつけ、たくさんの陽射しをあびて、力を蓄えて、厳しい寒さにじっと耐え忍ぶのだろう。
桜は植物だからという見方もできるが、僕にはどうしてもこれこそ、人が生きるということなんだと思えて仕方がなかった。
すると、自然に手を合わせていた。
ありがとう。
また、来年…。
そう心に呟いて、僕はまた自転車の重いペダルを思い切り踏んで走り出していた。
ではでは、今日生きている奇跡にありがとう。
明日も良い一日でありますように。