終わってみれば、世界ランキングがそのまま順位になってしまった今年の世界選手権だった。
というわけで、見事優勝は、カナダのチーム・レイチェル・ホーマン。
スイスの連勝も連覇も止めて見せた。
これで、少し女子カーリング界も時代が動いたような気がした。
これが、世界的「世代交代」にあたるのかは、まだ分からないが。
しっかし、例によって、試合開始からは観戦できなかったが、終盤の9エンド、まさか、世界選手権の決勝の舞台であの、ダブルロールインがあんなに見事に決まるところを見られるなんて思わなかった。
あそこを貪欲に3点をもぎ取ったところに今期のチームホーマンの強さがあるだろう。
そして、あれを決めたからこそ、最終10エンド、精密機械のようなアリーナペーツのドローを狂わせてしまったのだろう。
試合後、いつもポーカーフェイスのティリンゾーニが悔し涙を見せていたような気がしたが、気のせいか。
あとで、SNSなんかで喜びの様子などと一緒に流れてきた画像から察するに、チームホーマンは、全員出産を経験しているママさんカーラなのである。(多分)
まさに、母は強し、であった。
日本では、トップチームのなかには、数えるほどしかまだママさんカーラーがいないことからも、まだまだ「後進国」なのだな、とも感じた。
また、今回、デンマークやニュージーランドがピンク色のユニフォームを着たり、他国チームも大会通じてピンク色のリボンをユニフォームにつけたりしたのをよく目にした。
これは、乳がんの支援に関する意味だと思うのだが、それにつけても、昨年は、妊婦姿のまま、プレイしているところをよく見かけたし、なんだか、カーリンングって、優しくて、強くて、逞しくて、やっぱり素晴らしいスポーツだと改めて強く感じた。
これからも僕は、そんなカーリングを観戦していこうと思った。