精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

僕の母

身体に異変が出て歩きずらくなった。

友達と並んで歩くこともできなくなる。

後ろから着いていくのがやっと。

 

そんなだから、後ろに人がいるのが落ち着かない。

笑い声とか聞こえたら、なおさら。

自分のこと笑われているのかと思ってしまう。

自意識過剰かもしれない。

クセというか、身体にしみ付いてしまっている。

 

それから後ろでなくとも、人の視線が気になるようになった。

変な歩き方していると白い目で見られている感じがする。

調子がいいときは良いが、調子が悪いときは当然そうなるので、人目が気になり、緊張して、足がすくむ。

 

あるとき、薬を飲みはじめてしばらくして。

僕は、薬が切れてきて、息も絶え絶えの状態でやっとこさ家についた。

玄関からフラフラと自分の部屋に向かおうとしたとき、ふと人の気配がした。

無意識のうちに緊張し、足がすくむ。

このとき、家にいたのは、母だった。

そして、そのときに母がクスッと笑ったような気がした。

 

家族でも、一番近い存在でも、そうなのである。

そのとき、母が本当に笑ったのか、笑ったとしたら、足がすくんだ僕を笑ったのかはわからない。

僕の気のせいか、勘違いかもしれない。

でも、この出来事にひどく悲しくなったし、怒りを感じたのをよく覚えている。

もうそんなこと、明るい性格の母は、覚えていないだろう。

謝ってほしいわけでもない。

できるなら、黙って見守ってほしかった。

 

そんな母も、今は脚を痛め、腰を痛め、家のなかでも杖をついている。

そんな母に、僕は車椅子を押してもらっている。

 

この前、家で突然Wi-Fiが繋がらなくなったことがある。

僕は、ネットが繋がらないと何も出来ない。

まず、ブログが書けない。

動画配信のドラマが見れないので、ライティングも出来ない。

かろうじて、スマホは繋がるが、Wi-Fi通信ではない。

スマホでブログなんて書く自信がない。

頭が真っ白になった。

そのあと、一旦冷静に考えてみた。

いまWi-Fiが繋がらないのは、スマホ、ノートPC、AmazonFireStick。

子機側の問題ではなさそうだ。

そして、いま母が家中に掃除機で掃除しまくっている。

僕は、もしやと想い、家のルーターの設置場所を見てみる。

やっぱり。

掃除のついでに、ルーターの電源も抜いてしまったらしい。

その後、無事Wi-Fiは復旧した。

やれやれ。

 

ではでは、また明日。