精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

おこがましいけど…。

昨夜、北九州の旦過市場でまた、大規模な火災があった。

ここは、4月に火災があったばかりでまさに悪夢ような出来事だったと思う。

ようやく、4月に被災した店舗の方々も復興に向けた意欲が出てきた矢先である。

 

僕が夕食を食べながら何気に見ていた時、無神経なメディアのインタビューのマイクが向けられたところがテレビに映った。

「もうダメだ。疲れてしまった、何も悪いことしてないのに…」

みたいなことを仰って目頭を押さえていた。

 

僕は、おこがましいが、これに共感するものがあったので、このブログに書いておこうと思う。

火事や災害、病気や事故、そして戦争に疫病。

世の中には、理不尽に問答無用に生きがいや命をうばっていくものがたくさんある。

生きていれば、それに直面すると、絶望する。

 

僕が、3年半ぐらい前、ちょうどそんな感じだった。

よく、同病の方が、診断を受けて「人生詰んだ」なんてツィートしているのも見かけたりする。

価値観も様々だし、持病のとらえ方も十人十色。

 

僕は、20代で薬を飲みだし、30代でDBS、40代で病状の悪化により絶望のなか、2回目のDBSの手術をして今に至る。

もう今となっては、何が元通りかも分からないけど、それでも絶望はしていない。

多少なりとも、こうして今、生きていることに感謝の気持ちを感じている。

 

復興するのも、一度折れた心もそう簡単には、治らないだろう。

でも、生きていれば、時間はかかるかもしれないが、少なくとも絶望から抜け出せる日がいつか来ると僕は思う。

そして、そうすることこそが、災害や戦争や病や事故で無情にも命を奪われた人々への、残された僕らの、唯一の出来ることだと思う。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良き一日でありますように。

ごきげんよう