精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

PCCC2022観戦日記(大会6日目)

早朝から眠さを押し殺して観戦した結果、またもや奇跡の大逆転を目の当たりにした。

 

8エンドまでは、いたって劣勢だった。

フロントエンドから、どうも鈴木夕湖選手が調子が悪いようだった。

オリンピックでも見た、デジャヴかと思ったが、夕湖選手をさっちゃんが励ますところも見られた。

ところが、9エンド突如として、カナダのSKIP「精密機械」エイナーソン選手に狂いが生じる。

この辺りまでは、もう僕は、画面から目が離せなかったけど、負けたかもしれないとさえ思っていた…。

 

この、カナダの狂いは、たしか、9エンドそうそうのカナダのフロントエンドで珍しくミスが発生したことに寄るのかもしれないが、またこれが、なぜそんなミスをしたのかは、定かではない。

それまで笑顔さえ見せていたエイナーソンから余裕が消えた。

もしかしたら、ああ見えて、動揺していたのだろうか。

やはり、世界ランク1位のSKIPとは言え、人間だということだろう。

 

9エンド、ロコソラーレは、まさかのビッグエンドを作り、同点に追いついた。

だが、同点に追いついても、最終10エンドは、不利な先攻である。

このエンドはずっと身を乗り出して、僕は何か手を合わせて祈っているようだったに違いない。

すると、ここでなんと夕湖選手が覚醒する。

難しいカマーをビタンコ連発。

 

さらには、さっちゃんの投げたストーンを鬼のフルスィープで運ぶ夕湖選手。

その姿は、まさに「クレイジー」だった。

体力が削られた最終エンドであの回転数はない。

これでさっちゃんのショットがエイナーソンにとどめを刺した形になった。

最後の一投まで分からなかったけど、ミスショットに終わり、ロコソラーレは勝利をもぎ取った。

 

試合後、夕湖選手は人目はばからず泣いていた。

チーム内で一番小さい145cm。

でも、桁外れの身体能力をもっている、頼もしいクレイジースィーパーズの一人。

そんな「小さな巨人」も泣いてしまうほどの尋常ではないプレッシャーのなか、プレイしなければならない。

だが、そのプレッシャーを楽しんでいたかのように、他のメンバーは夕湖選手と笑顔で勝った悦びを分かち合っていた。

相変わらず、いいチームだと改めて思った。

 

さて、明日の決勝戦、相手は韓国。

決勝がまさかの日韓戦。

予選でロコが負けたアメリカ(予選1位)に大差で勝ち上がった。

どちらかが金メダルを獲得するが、もう銀メダルの悔しい思いはしたくない、選手たちが一番それを知っているだろうけど、そろそろ金メダルをロコの面々が首から下げているところを見てみたい。

まだ、ロコの年は終わらない。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良き一日でありますように。

ごきげんよう