精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

声掛けの本質とは。

ある12月の寒い土曜日の午後、とある片田舎にあるファミリーマートでそのときほかに客がいないことをいいことに、入り口から端のトイレの入り口あたりまで、突進するようにつま先で小走りしていた不審な人物は、何を隠そう僕である(笑)。

 

というわけで、別に転んだわけでもぶつかったわけでもなかったが、あまりに僕にとっては、予想外で突然の出来事だったので、恐怖と緊張と急な動きをしたため、心拍数は爆上がりでバクバク言ってるし、手足はガクブル震えて力が入らなくなった。

こういう時は、一度深呼吸してみたが、なかなか落ち着かず、人目もあるから、それとなくいつもの品物を買い物かごに入れ、レジで支払いを済ませた。

 

そして、最大の難関、出口でまたも、足がすくむ予感がして立ち止まろうとしたとき、心の中で咄嗟に呟いた言葉が「大きく(一歩)」だった。

幸い、左足がこれに反応してくれて、何とか無事に帰ってくることが出来た。

 

声掛けは以前に「右左」を呟くようになって、一時的に良くなった気もしていたが、最近、それが上手くいかなくなっていた。

どうやら、今日の出来事でもわかったのだが、声掛けの内容は何でもいいのだ。

「いちに」でも、「ワンツー」でも、「右左」でも、「助さん格さん」でも(笑)。

 

大事なのは、その声掛けが今どちらの足の一歩を意識しているかが、明確であればいいのである。

だから、あまり同じ言葉で使い過ぎて習慣化してしまうと、その意識すること自体が曖昧になってしまいがちなのだ。

とすると、声掛けは飽きたら、変えたらいいのかもしれない。

日替わりとかで(笑)

今とりあえず、やっているのは、とにかく出す足を意識して「カモン!」て心でつぶやいているが、これがなかなかいいかも(ん)…...おあとがよろしいようで(笑)

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良い一日でありますように。

あした天気になあれ