精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

条件反射。

実は、昨日、新しい病院に行くのに、せんせいとの意思疎通のほかに、もう一つ不安なことがあった。

そう、最近気になりだした、すくみ足である。

また、見慣れないところですくみ足からバタバタ突進歩行が出てしまい、車いすを用意されるという、他人に手間をかけるようなことがあるのではないか、そのことも言って見ないと分からないので、正直、ちょっと恐怖心もあった。

 

結果から言うと、すくみ足はほとんど出なかった。

車いすのお世話になることもなかった。

だけど、相当に気を張り詰めて細心の注意を払って、病院に入っていた。

そこで、これまでもあったのだが、ハッキリと認識した、あることが僕のすくみ足を防いだと分かった。

 

それは、足がすくむという感覚を脳が意識したと同時に、または、そうなろうとする直前に下を向く動作をするようになっていたのだ。

下を向くことで、立ち止まることが出来るし、また、視界に入っていた人目も視界から消える。

顔を上げていると、他人の動きとか、空間にある障害物とか、色々な情報が飛び込んできて、足を前に出すことに集中できない。

おまけに、そういうときは、自意識過剰になってやたらと人目が気になってテンパってしまう。

こうなると、いくら下を向こうとしても効果がなく、突進歩行に移行してしまう。

 

昨日は、ここしばらく、下を向いて歩く、もしくは足を上げるという動作の練習が実を結んだ結果だと思いたい。

昨日の、病院での危険を察知して、下を向くというのは、とにかく歩くことに集中していたからできたことだろうし、今後もこれを強固なものしていき、条件反射として身に着けることが出来れば、また一層「現状維持」を安定させるのに重要な要素の一つになるのではないだろうか…。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良き一日でありますように。

ごきげんよう

あした天気になあれ