精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

至難の業…。

それは、決して簡単なことではない。

至難の業と言ってもいい。

もしかしたら、無理なんじゃないか、とさえ思うこともある。

 

普通なら、ちょっと躓いてとか、そんなところを、おっとっと、と立て直すような、造作もなく、無意識に身体(脳)がやってくれることを、認識下で再構築しようとしているのだから。

 

今日も、1日雨が降ったり止んだりで、外には出られず、家の中で過ごしたわけだが、何度も気を配っていても、歩くということ自体が無意識でやってきたものだから、それをイチから十まで意識するとなると相当な忍耐、集中力が必要になる。

 

例えば、人はほっといてもさっき見た、アニメの続きがどうなるかとか、またあるセリフに感動して余韻に浸っていたりする。

それをいちいち、頭から排除して歩くことに集中するのは、やはり骨が折れるし、気を抜くと、すぐに歩くことを無意識に委ねてしまう。

 

気が付くと、つま先で突進歩行の直前の前のめりの状態で、これを堪えるのはほとんど無理で、自分の家だからという安心感もあるのだろう、適当につかんだり、体重を受け止めるようなところに手をついたりして転倒回避することになってしまう。

 

いずれにしても、こんなものは1日にしてならず、である。

上手くいかないのが普通だけど、日々のできることはやっていかないと役に立つか、どうか、も怪しくなってくる。

結果、無駄な努力でも水の泡になっても、焦らず、諦めずにもがくことに何か意味があるように思う、今日この頃…。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとうございます。

明日も良き一日でありますように。

あした天気になあれ