精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

ロスなので…。

アニメ「進撃の巨人」を昨夜、2013年のシーズン1から始まった、足掛け10年の全90話をここ1~2週間で視聴が終了した。

最初のほうは、原作を知っていたので、しかもまだ謎だらけで展開が読めず、途中でドロップアウトしたんだけど、とにもかくにも、あと11月放送の完結編(後編)を残すのみとなった。

 

すでに原作は完結しているので、世間ではラストをご存じの方もいらっしゃるとは思うが、僕には現時点でハッピーエンドにならないような気がしてならない。

ラストを前にして、主人公がまず、今どうなっているかというと、人類を滅亡へと導く殺戮者になり果てている。

もちろん、主人公にも大義名分はあるのだろうが、最初母親を巨人に食べられて(殺されて)巨人を駆逐する、と言っていた彼が、今は全く逆の立場になっている。

 

結局のところ、僕には、進撃の巨人も、戦争をやめることが出来ない、争いが絶えない、人類の愚かさ、矛盾や葛藤の中で人々は生きなければならない、みたいなものを描いたものではないか、と思えてならない。

主人公は、巡り巡って自分が巨人という、強大で絶対的なチカラを手にしてしまったために、その暴力で自分の理想へと世界を変えよう、と人が変わってしまい、聞く耳をもたない。

 

主人公もよかれと思っての行いだが、平和に暮らしている人々が無残に踏みつぶされる様は、どうしても今現在もリアル世界で起こっている戦争に見えて仕方がない。

ロスというより、軽いトラウマを受けてしまった感じである。

とはいうものの、奇跡に近い平和な日々がせめてアニメのなかだけでも描かれれば、とナウシカのようなラストだと、ハッピーエンドだけど、号泣してしまうな、とちょっと前のめりな今日の僕。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良い一日でありますように。

あした天気になあれ