精十郎日記

若年性パーキンソン病とDBS(=DeepBrainStimulation脳深部刺激療法)と僕(40代・次男)

散髪に行くの巻。

今日、昼食後散髪に行ってきた。

1か月半ぐらいぶりに、自転車で駅前に向かった。

それほど、寒さは感じなかったけど、風がまあまあ強かった。

 

基本的に田舎の山あいから道を下るのだが、数分も走るとすぐに片側二車線の大きな道路を渡らなければならない。

すぐ近くに激安スーパーなどもあり、車通り、人通りも多く、いつも僕が歩いたり、自転車でコンビニ行く道とはわけが違う。

 

夏場は鬱陶しくて、1か月周期だった散髪も、この季節はやはり億劫でなかなか行こうと思えない。

前回は11月の後半のことだった。

そのときは、駅前の駐輪場で足がすくみ、床屋の出口でまたすくみ、しまいに帰りに寄ったローソンの出口で転んで、膝を擦りむいた。

このときの擦り傷のかさぶたはとっくに取れてしまっている。

 

慣れない街の喧騒と、前回の失敗が頭をよぎり、妙に緊張して、呼吸が浅く、口呼吸が激しくなって、喉が渇く。

そんななか、今日も駅前の駐輪場に自転車を停める。

呼吸を意識しながら、冷静に、まず、自転車を降りて、それから、押して歩くという、この動作を落ち着いてやれば、できるはず。

 

今日の作戦は、基本的に「手の振りを大きく足を出す」。

でも、自転車押すときって両手ふさがってるし、ここは臨機応変に、足を大きく出すことを強く意識して、すくみ足は出ずに自転車を停めることが出来た。

 

駐輪場から歩いて、床屋を目指す。

途中、コンビニ、駅の前、などを横切る形になるのだが、どうも、今日は調子が悪かったみたい。

最悪の事態にはならなかったけど、何だか、足にチカラが入らなくて、すぐに足がすくみそうになる。(何度か立ち止まってすくみ足回避)

おまけに、駅の前をすぎたところで、僕のそばを自転車で通過していった派手なおばちゃんが帽子を強風に飛ばされ、僕のすぐ目の前に落ちてきた。

前後からは車が迫ってきているし、普通に危ないのに、これに今日の僕が対処できるはずがない。

 

昔外に働きに出ていた時の僕ならいざ知らず、僕は非情に徹して視界に帽子が入っても、歩くことに集中して、どうにか、この難関を突破して、床屋へとたどり着いたのだった。

ちなみに、その、おばちゃんの帽子は、あとから来た自転車に乗った人に無事拾ってもらっていた。

 

床屋に着いて、しばらく待ったが、すぐに散髪は済み、帰路につく。

何だか、今日は、散髪できただけで十分じゃね?

いつもなら、自分へのご褒美を買うため、コンビニに立ち寄るが、前回のことがトラウマになってないと言えばうそになるし、今日の僕はどこを探しても、コンビニで買い物する、たったそれだけのことだが、僕にとってはとても勇気のいることで、緊張して、ドキドキして、手足がガクブルするほどのことに、チャレンジする意欲はまるでなくて、真っすぐ何事もなく家に帰ってきた。

ふー、何だかとっても心身ともに疲れた…。

 

ではでは今日生きている奇跡にありがとう。

明日も良い一日でありますように。

あした天気になあれ